脱毛の施術時に意識すること

サロン・クリニックでの脱毛では、様々な決め事や禁止事項が定められているのが基本です。
決め事や禁止事項を守らなかった場合、施術を受けられなかったり、思わぬトラブルをひこ起こす可能性がある点については利用者としても十分に理解しておく必要があるでしょう。

またサロン・クリニック側では明確に定められていなくても、脱毛に通っている間は自分自身での管理やケアが脱毛効果だけでなく、美しい肌を保つうえでは非常に重要です。

そこで今回は「施術時」に注目して、意識した方が良い点や注意点などをまとめることにしました。

施術を受ける前にやっておくこと
効果的な施術を受けるためには、事前の準備が欠かせません。
施術前の準備について重要なポイントをまずはご紹介しましょう。

【シェービング】
・多くのサロンでは脱毛前日まで、もしくは当日施術を受ける前までに脱毛箇所の自己処理を求められます。
剃り残しがあると脱毛を断れるところもありますので、明るさが確保できる場所でしっかり剃り切れているかチェックしましょう。

【保湿】
脱毛に通っている間は常に保湿を心掛けるのが大切ですが、特に施術直前の保湿は肌を守る上でも非常に重要なため入念に行いましょう。

施術前の注意点

施術前にやっておくことはそれほど多くありませんが、逆に「やってはいけないこと」「避けたほうが良いこと」は非常にたくさんあります。
ものによっては施術を受けられない事態に発展するケースもありますので、以下の内容はしっかり確認しておきましょう。

【施術前にやってはいけないこと】

①日焼け・・・サロン・クリニックで用いられる施術方式のほとんどで、日焼けは基本的にNGです。多くの脱毛器は毛の黒い色素(メラニン)に反応するため、日焼けしていると肌へダメージが加わりやすいだけでなく、光が分散して脱毛効果が下がる、肌トラブルの原因となる、などのリスクが出てきてしまいます。
特に夏場は施術箇所をうっかり日焼けしないよう、日焼け対策には常に気を配りましょう。

②飲酒・・・脱毛前日、当日にお酒を飲むと施術を受けられなくなる可能性があります。飲酒は血行促進、対応上昇などの症状を引き起こし、かゆみを感じやすくするだけでなく、肌を敏感な状態に変化させる原因ともなりますので施術前日・当日の飲酒は避けましょう。

③刺激の強い自己処理・・・毛抜きやワックスを使った自己処理を施術直前に行うと、毛根まで引き抜かれてしまうため施術効果がなくなるだけでなく、埋没毛や黒ずみの原因ともなりますので、日常的な自己処理方法としてもおすすめできません。

④特定の薬の使用・・・風邪薬、花粉症の薬、鼻炎薬、血流促進薬、うつ病の薬などの服用は健康障害のリスクなどからサロン・クリニックが禁止しているケースが多く見られます。他の薬についても使用して問題ないか、予め確認しておくと良いでしょう。

⑤予防接種・・・予防接種から一週間の間は体内で免疫を作り上げている期間であるため、体調の変化が起きやすいタイミングです。このタイミングでの施術はトラブル発生の陸を高めてしまうため、施術1週間前までに予防接種は済ませておきましょう。

【施術前に避けたほうが良いこと】

①激しい運動・・・強度の高い運動は血行を促進するため、施術を受けることでやけど・炎症発生の原因となります。

②制汗剤やオイル系化粧品の使用・・・制汗剤やクリーム系、オイル系の日焼け止めなどは毛穴に入りやすく、施術時に拭き取ったとしてもすべて除去できない可能性が高くなってしまいます。当然毛穴に化粧品等が残っていると脱毛効果は下がってしまいますので、リキッドタイプやスプレータイプのものを選びましょう。

突発的な体調不良などにも注意
施術直前になっての体調不良や体の異変が起こるケースは珍しくありません。
では特にどのような体の変化に気を付ければ良いのでしょうか?

■①生理・・・施術前日、当日になって生理が始まった、というのはよくある話。ですが生理中の施術は基本的にNGとしているサロン・クリニックがほとんどですので、施術直前で生理が始まった場合は脱毛は諦めましょう。ただし、キャンセルの手続きを行うタイミングによってペナルティ・キャンセル料の有無が変わるケースが多いため、生理を確認したらなるべく早いタイミングでキャンセル依頼を行いましょう。

■②皮膚の疾患・・・切り傷や擦り傷などの外傷、炎症、アトピー性皮膚炎などが脱毛箇所にある場合、施術を行えない可能性が高くなります。脱毛箇所の皮膚に何らかの異変が起こった場合は早めのタイミングでサロン・クリニックに対処法を確認しましょう。

施術時に痛みを感じた場合は?
施術準備をしっかり整えたら、いよいよ本番。
基本的に施術中は担当スタッフに任せて自分はリラックスしておけば大丈夫ですが、よくあるのは「施術が痛い」というケースです。

ここでは施術時に起こりうる様々な痛みを想定し、複数の対処法をまとめました。

【痛みが強い場合の対処法】

■麻酔・・・痛みを軽減する効果は非常に高いですが、麻酔を使えるのは医師・看護師が在籍しているクリニックでの医療脱毛だけです。

■脱毛器の出力を下げる・・・脱毛サロンでは照射出力の変更は難しくなりますが、医療脱毛の場合は様子を見つつ出力調整を行ってくれます。出力を下げると脱毛効果も低下してしまいますので、我慢できない場合はお願いしてみましょう。

■脱毛箇所の冷却・・・脱毛した部分を冷たいタオルや保冷材で冷やすと肌の炎症や痛みの抑制効果に期待が出来ます。サロン・クリニックで対応がない場合は自宅に帰ってから自分で冷やしてみるのも良いでしょう。

■脱毛方法の変更・・・脱毛器や脱毛法は複数用意されていることが多いため、どうしても痛い場合は脱毛方法そのものを変えてみるのもひとつの手です。

このように痛みに対する対処法は複数ありますが、施術時には光やレーザーを照射するわけですから多少の痛みは感じる可能性が高いと覚えておきましょう。
少しの痛みを感じたからといって出力を下げたりすれば、それだけ脱毛効果自体も少なくなってしまうので注意が必要です。

以上、今回は施術時に意識することや注意点などについて詳しくお伝えしました。
脱毛効果を最大限高めるだけでなく、様々なトラブルのリスクを抑えるためにも、施術前の注意点等を意識しながらしっかりとした事前準備を行ってください。

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