実は50代の介護脱毛が密かなブームに!?

「介護脱毛」という言葉をご存知ですか?
老後、自分が介護される身になった時を考え、介護者の負担軽減などの目的で予め下半身やワキの脱毛をしておくことです。

実はこの介護脱毛が50代の間でひそかなブームを呼んでおり、脱毛に通う人が増えているんだとか。
今回は介護脱毛の基礎知識ややり方、更になぜ50代から人気を集めているのか詳しく解説しましょう。

介護脱毛の基礎知識
「介護」と言葉のついている通り、介護脱毛は将来自分自身が介護される立場を想定し、そのための準備としてアンダーヘアやワキ毛を永久脱毛しておくことを意味します。

この介護脱毛という言葉が世間的に認知されたのはごくごく最近の話で、ここ数年で介護脱毛に取り掛かる人の数は右肩上がりに増加している傾向にあります。

そもそもアジア圏以外では昔から、VIO脱毛を衛生面だけでなくマナーとして捉える認識があり、インターネットや書籍によって日本でも「VIO脱毛はマナー」という考えが広がるようになりました。

その後、本来のマナーや衛生面への意識を介護されるタイミングと重ねて考えるようになったのが「介護脱毛」の始まりとも言われています。

むしろ若いうちは自分の身体の面倒は自分で見られるわけですから、むしろ他人に介護してもらうようになってからの状態でこそ、「マナーとして脱毛している」意味は大きくなると言えるでしょう。

介護する側の負担を軽減する目的がある
大人の介護がどれだけ大変かは、経験してみない限り中々想像できません。
特に介護の際に不可欠な排せつ物の処理やおむつの交換などは、それそのものが介護する側にとっては負担の大きい仕事です。

排せつ物の処理後は要介護者のために丁寧にふき取る処理を行いますが、その際アンダーヘアがあるかないかが負担は大きく変わるのが現実です。

赤ちゃんのようにアンダーヘアがない状態だと非常にふき取りやすいのに対し、アンダーヘアがあるときれいにふき取ることが非常に難しく、またきちんと拭き取れたかどうかの確認も難しいといいます。

だからこそ、介護される側は予めアンダーヘアの永久脱毛を行い、将来介護する側にかかる負担を軽減するため介護脱毛を行うわけですね。
いわば介護脱毛は自分のためだけでなく、「介護する側への思いやりを形に表したもの」であるとも言えます。

介護脱毛の様々なメリット
将来的に介護される時を考慮して行う意味合いの強い介護脱毛ですが、その他にも様々なメリットをここでご紹介しておきましょう。

■排泄介助時に便利・・・介護者の負担軽減だけでなく、アンダーヘアがないことにより、ニオイやムレが軽減されるため、本人にとってもメリットが大きい
■衛生的・・・アンダーヘアの影響で排せつ物を拭き取り切れないと炎症や感染症の原因となるが、脱毛していればそれらのリスクを軽減できる
■自己処理がいらなくなる・・・アンダーヘアだけでなく介護脱毛ではワキの永久脱毛を行う人も多く、介護される立場になってからは難しいムダ毛の自己処理の心配を失くせるメリットがあります。

もちろんこれだけでなく、介護脱毛を早めのタイミングで行っていれば、介護される前の生活でも衛生面はもちろん、処理の手間を失くせるなど、多くのメリットを得ることが出来ます。

介護脱毛を受ける50代が増えている理由

まず、体毛の濃さについては男性ホルモンの量が深く関係しているのですが、女性は20代で女性ホルモンの量がピークを迎え、その後減少しながら50台前後を境に男性ホルモンの方が優位になると言われています。

こういったホルモン量の関係で、女性ホルモンが減少し始める40代ごろから体毛が濃くなっていく方も珍しくありません。
更に加齢とともに肌の弾力が失われていく影響で、40代ごろから肌がたるみ始めて毛穴が目立ちやすい点を考えると、50代での脱毛自体に大きな意味があると言えます。

もちろん介護脱毛を受ける50代が増えている理由はこれだけではありません。
単純に「年齢的な関係で永久脱毛を受けられる時間が限られている人が多い」点は、近年介護脱毛希望者が急増している最大の理由でしょう。

脱毛サロン・クリニックに関わらず、脱毛のための施術では毛根の黒い部分(メラニン色素)に反応する光やレーザーを照射する方法を取るのですが、肝心の体毛が白髪になっていると毛根も白くなっているため、光やレーザーを照射しても反応が薄く脱毛効果が期待できなくなってしまうのです。

白髪発生の主な原因は加齢によるもの。早ければ20代、30代で白髪が発生するケースもありますから、50代というタイミングは「永久脱毛できるぎりぎりのタイミング」であることも少なくありません。

実際、最近では50代だけでなく脱毛できるうちにしておこうと、30代・40代でも介護脱毛を希望する人が増えています。
そう考えると、50代でも「介護されるのはまだまだ先だから」と安心するわけにはいきませんよね。

体毛が白髪になっていない今のうちに脱毛をしてしまおうと考え、50代の多くが介護脱毛を受けるようになってきたのも納得です。

介護脱毛の部位は?
介護脱毛と一口に言っても、皆が皆同じ部位の脱毛を行うわけではありません。
基本的な脱毛部部はアンダーヘアとワキ。ですがアンダーヘアはさらにV・I・O、3つの部位に分けることが出来ます。

■Vライン・・・いわゆるビキニラインと呼ばれる部分で、基本的には、ショーツを履いた時に隠れるトライアングル型の箇所です。
■Iライン・・・足の付け根内側、さらに性器の両側部分にあたる箇所です。
■Oライン・・・肛門周辺の箇所です。

介護脱毛では、アンダーヘアを3つに分類したV・I・O、更にワキを加えた4か所の中から希望の箇所の永久脱毛を行うのが一般的です。

ちなみに介護時に脱毛されていると楽なのは、やはり1位が肛門部位、2位がIライン、3位がビキニライン、4位が脇と言われていますので参考にすると良いでしょう。

介護脱毛はクリニックがおすすめ
プロの手による脱毛は大きく分けて、脱毛サロンと医療脱毛に分類されます。
脱毛サロンがエステサロンなどでエステティシャンが施術するのに対し、医療脱毛は医療機関で医者や看護師が施術する脱毛です。

では介護脱毛を希望する際、脱毛サロンか医療脱毛どちらを選べば良いのか?
おすすめは断然医療脱毛です。

理由はいたって単純で、いわゆる「永久脱毛」を行えるのは、医師免許を所持した医師や看護師が在籍する医療機関だけだからです。
将来位自分が介護される時のために、アンダーヘアやワキを脱毛するわけですから、当然脱毛効果が高い方を選びたいですよね。

更に医療脱毛の場合、施術は医療機関内を行われるため、何らかのトラブルが起こった時の対処や肌・健康への影響なども加味したうえで脱毛できる点も見逃せません。
ちなみにV・I・O脱毛はデリケートゾーンですから他の部位より痛みを感じやすいのですが、医療脱毛だと痛みが強すぎる場合は麻酔を使えるためその点も安心です。

以上、今回は「50代の介護脱毛」をテーマに介護脱毛の目的やメリット、具体的な内容などについてお伝えしました。
脱毛は一生のうちにできる期間が限られているものですから、施術できるうちにまずはクリニックなどで詳しい話を聞いてみてはいかがでしょうか。

pagetop