生理中の脱毛について
女性にとって切っても切れない生理。
生理不順や生理痛など生理そのものの悩みも大きな問題ですが、脱毛中の整理について様々な疑問を抱いている方も多いでしょう。

・生理と脱毛の関係
・生理中の脱毛のリスク
・生理中は部位に関わらず脱毛を受けられないのか?
・生理前後の時期は脱毛を受けられるのか?


などなど、今回は「生理と脱毛」をテーマに、様々な疑問に分かりやすくお答えしました。

生理と脱毛の関係・リスク
多くのサロン・クリニックでは「生理中は脱毛に関する施術を行えない」としています。
理由はいくつかありますので、順に解説していきましょう。

①VIOは単純に施術が難しい
VIO、いわゆるアンダーヘアの脱毛に関しては、生理中であると経血の影響で単純に施術が難しくなります。
施術を受ける人だけでなく、施術台や器具などに経血が付くと衛生管理の面でも問題が出てくるため、基本的に生理中はVIO脱毛が難しいと考えてください。

②生理中は肌が敏感な状態
生理中は肌の常在菌など皮膚のバリア機能の役割を担う細菌類も死滅するため肌が敏感になりやすく、脱毛の施術により肌トラブルを招く可能性を高めます。

③生理中は痛みが強くなりやすい
肌が敏感になりやすい生理中は生理痛などの影響も加わり、施術中の痛みを感じやすくなる人もいます。また施術後に肌の赤みが発生しやすい点も難点です。

これら様々なリスクやデメリットが生理中の施術には付きまとうため、サロンやクリニックによっては「生理中は施術を行えない」と定められているわけですね。

生理前・生理後の脱毛は?

結論から言うと、生理中だけでなく生理前後はホルモンバランスが安定しておらず肌が敏感な状態となっているため、脱毛に適した時期とは言えません。
もちろんサロン・クリニックによっては生理前・生理後でも施術を受けられるところがありますが、体への影響を考えると、生理前後のタイミングは避けて施術を行うのが無難でしょう。

その為には自らの生理周期を正しく理解することが大切です。

【生理周期について】
正常な生理周期は通常、25日〜38日間程度で、そのうち月経期は3日〜7日間程度続き、妊娠しなかった場合に出血が見られます。
女性の体内では「月経期」→「卵胞期」→「排卵期」→「黄金期」4つのサイクルが繰り返されており、脱毛に適したタイミングは「卵胞期」と言われいます。

「卵胞期」は女性ホルモンの一種である「エストロゲン」の分泌量が増えるため、肌ツヤや自律神経が安定するのですが、肌の水分量も増加するため、脱毛をはじめとした肌のお手入れを行うのに適した時期だと言えるでしょう。

生理中に脱毛できるかどうかはサロン・クリニックによって変わる
生理中のVIO脱毛はどこであっても脱毛NGとなっていることがほとんどですが、他の部位の施術が出来るか否かはサロン・クリニックによって異なります。

【生理中の施術可否に関するサロン・クリニックの対応パターン例】
・VIO以外の部位については施術可能
・生理中はVIOとそれ以外の部位も施術不可
・生理中だけでなく生理の前後3日間は施術不可

ちなみに傾向として、脱毛サロンよりクリニックの方が生理中のサロンに比較的柔軟な対応を示しているところが多くなっています。
理由はいたって単純で、医療クリニックは医療機関ですので肌トラブルや不測の事態に医療的な対処が行えるからだと考えてください。

また脱毛サロンでは衛生管理の細かな基準が定められていないところも多く、経血による衛生管理の問題、感染症のリスクなどを考慮して「生理中は施術NG」としているサロンが未だに多く存在しています。

仮に生理中でもどうしても施術を受けたいのであれば、やはり医師・看護師が常駐している医療機関での医療脱毛が安心でしょう。

妊娠中の脱毛は?
妊娠中の脱毛は中止することをおすすめしますし、基本的に施術はNGになると考えてください。
胎児に直接的な影響があるわけではないですが、ホルモンバランスが大きく変化することにより、様々なリスクが発生してしまうからです。

①脱毛による肌荒れリスクの増加
妊娠すると黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が続き月経が止まるため、生理中はとは異なるホルモンバランスに移行し、肌荒れや便秘が起きやすくなります。妊娠している全期間を通じてこの状態が続くため、脱毛には向いていない時期であるといえます。

②肌トラブルなどへの対処が出来ないリスク
脱毛による様々な肌トラブルを解消するため、通常では症状が発生した際、炎症を抑える薬として一般的な副腎皮質ステロイド剤などが処方されます。しかしながら妊娠中は妊婦・胎児への影響を考慮し、使える薬が限られることになりますので、脱毛による肌トラブル解消のための薬を処方できないケースが多々出てきます。

③施術そのものが妊娠にとってはリスク
脱毛のための施術時には、施術を受ける際の緊張やレーザー照射時の痛みなど、日常生活では感じることの無い出来事が起こるため、妊婦の身体に予想外の事態を招く可能性を高めてしまいます。ストレスによる流産、突然の陣痛など、妊娠に付随して起こり得る様々な事態を想定すれば、妊娠中の脱毛は避けるのがベストと言えるでしょう。

予約日に生理が始まったらどうする?
自身の生理周期を計算していたとしても、生理が始まるタイミングが前後するのはよくある話です。
では仮に施術を行う予約当日になってから急に生理が始まってしまった場合はどうすべきでしょうか?

やはり部位に関わらず、生理中の施術のリスクを考慮すれば予約はキャンセルするのが無難です。
ただしサロン・クリニックごとに「予約の無料キャンセルは予約の何日前・何時間前まで」と定められていますので、事前に予約のキャンセル条件を確認しておきましょう。

当日予約キャンセルで、コース1回分の脱毛料金をキャンセル料として支払わなければならないところも多いため、生理の兆候を感じた際は早めにキャンセルしておくのもひとつの手かもしれません。

以上、今回は生理と脱毛に関する基本~応用に至るまで、詳しい情報をご紹介してきました。
誰でもなるべく早く脱毛完了させたいのは当然ですが、体に与える影響を考えるとやはり生理中の施術はお休みするのがベストな選択です。

スムーズに脱毛を進めるために、生理周期を把握したうえで自分なりにベストなタイミングで施術を受けられるようスケジュール管理を心掛けましょう。

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