授乳中でも脱毛できるの?

日焼けや生理など、サロンやクリニックごとに施術をストップする必要がある「禁止事項」や「NG」がいくつか存在しています。 では妊娠や授乳中の脱毛はどうでしょうか?

これらの期間中は自分の身体だけでなく、胎児や赤ちゃんへの影響を考えると慎重になる必要がありますよね。
今回は脱毛が及ぼす影響を考えながら「授乳中に脱毛は出来るのか?」を詳しく解説しました。

授乳中は脱毛できない

基本的にサロンでもクリニックでも、授乳期間中の脱毛はNGとしています。
脱毛のための施術が母乳に何か良くない影響を当たるのか…?と思うかもしれませんが、実はそうではありません。

妊娠中・および授乳中はホルモンバランスが変化するのですが、その影響で脱毛がさまざまな事態を引き起こす可能性があるからです。
授乳中に脱毛がNGである具体的な理由はいくつか存在しますので、順にご紹介しましょう。

■①:肌トラブルのリスク:産後はホルモンバランスに変化が起こることで、肌が通常時より敏感状態となっています。脱毛時の施術は肌へある程度の刺激が加わりますので、敏感な肌に刺激が加わることであらゆる肌トラブルのリスクを高めてしまいます。

■②:脱毛によるトラブル対処が難しい:仮に授乳中に脱毛を行ったとして、肌トラブルをはじめとした何らかのトラブルを行ったとしましょう。通常時であればトラブルに応じた薬を処方し治療に充てることになりますが、授乳中となればそうはいきません。母乳や体への影響を考慮し、使える薬が制限されるため、脱毛によって引き起こされたトラブルに対して有効な治療が難しくなるケースも多くなるのです。

■③:多毛化のリスク:授乳期間中は脳の下垂体から乳腺の発達を促進させ、母乳分泌を促す「プロラクチン」というホルモンが多く分泌される状態になります。このプロラクチンは前述した働きだけでなく、体毛を濃くする多毛化の働きを持っているため、このホルモンが分泌されている間は脱毛に適した時期とは言えません。

■④:脱毛に関係したストレス:脱毛のために施術を受ける際は、他人に身体を触れられるのはもちろん、施術時の痛みなど、日常生活では体験しない様々な出来事が起こります。人によってはこういった非日常的な出来事にストレスを感じることもあり、その影響で母乳の出が悪くなったり、倦怠感を引き起こすなどのリスクを高めてしまいます。

これら母親自身だけでなく、母乳を通して赤ちゃんに良からぬ影響が及ぶ可能性を考慮すると、授乳中は脱毛を避けるのが賢明であると理解できるでしょう。
妊娠中はアルコールや食べ物、薬など、様々な部分で制約がありますが、脱毛も同じように考えると納得できるかもしれません。

産後の脱毛はいつからOK?
産後いつから脱毛を再開して良いかは、人それぞれ体調や体の変化、子育ての状況などによって変化します。
では産後の脱毛再開を判断する目安について、ポイントをまとめましたので確認してみましょう。

■脱毛再開は早くても生理が再開してから。生理再開の時期は授乳をしている人の場合、産後半年~8か月程度、授乳をしない人で産後2~4か月程度が平均と言われている。授乳をしている場合産後1年以上生理が来ないケースもあるが、焦らず生理が再開されるまで脱毛は控えるのが無難。

■母乳を与えている場合は目安として半年程度が脱毛再開の目安。離乳食スタートによって授乳の量が減ってきたタイミングで体調と相談しながら判断する。

■妊娠中及び産後に多毛化の兆候が出ている場合は、多毛化が収まり元通りになったタイミングも脱毛再開の目安にする。焦って多毛化が収まっていないタイミングで脱毛を受けても効果が感じにくいため、我慢することをおすすめ。

■脱毛再開の他の目安をクリアしていても、体調がしっかり回復しているかは慎重に見極める。少なくとも赤ちゃんが夜に寝つきが良くなり始める産後2か月間程度までの間は、知らず知らずのうちに母親の疲労も溜まっているので脱毛再開は控えたほうが良い。

これらのポイントどれかひとつだけ、などということではなくすべてのポイントをクリアした状態で脱毛再開を考えるようにしましょう。
何度もご紹介している通り、授乳中及び産後の脱毛には様々なリスクが付いて回りますので焦りは禁物です。

産後に脱毛するならどこがおすすめ?
脱毛再開のタイミングにもよりますが、肌トラブルをはじめとした様々なリスクが起こりやすい産後の脱毛に関しては、く「不測の事態に対応できるサロン・クリニック」を選ぶのがおすすめです。

特にクリニックの場合は施術自体が医療機関で行われ、医師・看護師が常駐していますので、肌や健康への配慮を行いながら施術を受けられるだけでなく、各種トラブルなど不測の事態にも対応できる環境が整っています。

もちろんクリニックではなくサロンでの脱毛を希望する場合も、こういった不測の事態に対するサポートや医療的処置を受けられるかどうか、事前に確認しておくと良いでしょう。
産後すぐの時期は赤ちゃんはもちろん、母親の負担も大きく心身ともにデリケートな状態が続きます。

だからこそ焦りは禁物ですし、脱毛を受けるのであれば効果だけではなく、あらゆる可能性を踏まえたうえでリスク管理も行ったうえで適切なサロン・クリニック選びを心掛けましょう。

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